高齢化社会に伴い、介護の問題は年々大きくなっています。職員不足、施設不足、費用負担などの問題は絶えず、全国の市町村は様々な取り組みを行なっています。
そんななか千葉県の野田市は介護について少し変わった施策をしています。それが『介護予防』への取り組みです。
介護予防とは?
介護予防は、介護が必要となる人を少なくし、高齢者の方が元気に過ごせるようにする取り組みです。
そうした目的で『介護予防予防10年の計』というプロジェクトを進めています。
このプロジェクトはオリジナルロゴマークもあり、積極的な普及活動が行われています。
介護予防のための6つの事業
介護予防10年の計は10年後が楽しみになる生活を目標に6つの事業を展開しています。
シルバーリハビリ体操
指導士となった市民が高齢者の方々に体操を指導する活動です。
肩こり予防、転倒予防など92種類の体操があり、道具を使わずにいつでもどこでもできる体操を指導しています。
のだまめ学校
健康に関する授業などを行う無料の学校です。
講座選択が可能で、希望地域に出張講義をお届けしています。
脳を使うため認知症予防にも効果があります。
えんがわ
縁側のような地域住民の集いの場をつくることを目的とした活動支援です。
趣味、体操、スポーツ、お茶会などの活動拠点が開設されると、開設者に市から3年間で最大20万円の補助があります。
市民ボランティア
介護の支援となる市民ボランティアの育成を目的としています。
オリジナル体操作成委員(えだまめ体操)、介護支援ボランティア、介護予防サポーター、シルバーリハビリ体操指導士、のだまめ学校ボランティアなどを積極的に募集しています。
介護予防サポート企業
民間企業とのコラボで介護を支援しています。
会場提供、えんがわの開設や運営など。
地元企業のPRと地域社会の支援の両立が狙いです。
広報戦略
介護予防10年の計の普及活動です。
具体的にはプロモーションビデオやパンフレットの作成、市報掲載、イベントや講演会の実施などです。
介護の問題と向き合う際、つい保険費用などに目がいきがちです。
でも本当に重要なのはなるべく介護を必要としないようにすること。
野田市のように予防に注力するというのもとても重要です。