福島は県を挙げて医療機器開発に力を入れている

医療機器って何?福島県の取り組みを知る前に知っておきたい知識

医療機器は、一言で言えば人や動物に影響を与える機器のうち病気の診断や治療、予防に使用される物を言います。
医薬品医療機器法(医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律※別名:薬機法)に定義されている機器です。
身近なところでは、電子血圧計や最近注目されているパルスオキシメータなどもこの医療機器に含まれ、医療機関に設置されている様々な機器が、この医療機器に該当します。
また、意外なところでは家庭用のマッサージ器もこの医療機器に認定されているものも多く、安全に家庭でも利用できる目安です。
この医療機器は、構造や機能だけでなく販売に関しても先ほどの法律で規制がされているため、安易に購入できないものもあるので注意が必要です。
また、医療機関など専門の施設でないと購入できないものも多いので、一般的な電気製品などとは一線を画す製品といえるでしょう。

このように特殊な機器の開発について、福島県は県を挙げて力を入れています。
その事例について触れていきましょう。

福島県が行う医療機器開発の支援

福島県が行う医療機器開発の支援として「ふくしま医療機器開発支援センター」の設置が象徴的です。
この施設では、医療機器開発に関する様々な試験や助言を受けられるのが特徴であり、新開発の医療機器を使った手術のトレーニングもできるのも注目されています。
他の都道府県では、こういった施設を設置している場所が少なく、以下に福島県が医療機器開発に力を入れているか、わかるのではないでしょうか。
また、この施設単独で医療機器開発を行っているのではなく、「福島県内ものづくり中小企業」と「医療機器製造販売業者」を含む.共同体がこの施設を活用、支援し、官民共同で医療機器開発を行っています。
また、会津大学や福島大学といった学術機関もこの試みに参画しており、産学官連携で大学や研究機関等が持つ研究成果、技術やノウハウを民間企業が活用し、実用化や産業化へと結びつける仕組みを構築しています。