コロナ禍では大きな総合病院がコロナ対策で使われたほか、受診抑制の動きも相まって、自宅にいながら看護サービスが受けられる訪問看護のニーズが高まっています。そこで派遣される側、つまり訪問看護師の待遇についてまとめてみたいと思います。と言うのも、いくらサービスの需要が高まり、意義のある仕事だと認識されても、従業員の待遇が悪ければ働く人は集まりません。ひいては事業所も増えませんからね。
ある看護師用の情報サイトによると、正社員として働く人の平均月収は25万~35万円とされています。基本は日中だけの勤務になりますから、それほど安くはないかも知れませんね。もっとも、訪問看護の場合、経営母体が大きくないことが多いために、働く施設によって金額には大きな差があります。
そうした文脈で言うと、病棟で働く看護師との最も大きな違いは、昇給やボーナスに現れるようです。一般的な事業会社でもそうですが、組織が小さいと、こうした待遇面が十分に整っていない場合があります。訪問看護ステーションの場合も定期昇給やボーナスのない事業所がありますから、就職を考えている人はそうした条件を確認するようにしましょう。
給料だけで選ぶべきではない
訪問看護師の働き方は正社員だけではありません。パートやアルバイトとして時給制で勤務する形もあります。時給の平均は1500~2000円とされています。もちろん、これも地域や事業所の規模によって差はあります。パートやアルバイトの場合は休日勤務などがありませんから、特別な手当てはもらえません。ですが、ボーナスはもらえることがあるようです。
それでは、これまで紹介してきた点以外に、職場を選ぶ際の注意点はどこでしょう。例えば1日当たりの訪問件数があります。固定給で訪問件数が多いと1件当たりの対価は割安で、歩合給なら正当な対価を得られます。大きな病院であれば定期的な異動もあるでしょうが、小さな看護ステーションなら異動はありません。府中で訪問看護師の仕事を差がいている方も、自分に合う雰囲気の職場かどうかをしっかりと把握しておきましょう。