私は本が大好きです。
なので、よく図書館内を当てもなくぶらついています。
特に悩みがあるときは。
今は職場が男性ばかりで、個人的には「セクハラじゃないか?」と思うようなことも度々あることに悩んでいました。
彼らは決して悪気があるわけではありません。
「どうして気づかないのだろう?」と悩みながら図書館を歩いていると、ちょうどこの本を見つけました。
本書で取り上げている「セクハラ」
「セクハラ」といと、嫌がる相手に薬を飲ませて無理やり、やお酒に酔わせて無理やり、などが想像されませんか?
この本で取り上げているのはそのような明らかなセクハラではありません。
男性からしたらコミュニケーションだと思っている会話、「合意」だと思っていたコミュニケーションなどの中で、女性からしたら「セクハラじゃないか」「嫌だな」と感じられるものを取り上げています。
本書をオススメする理由
私が特に本書をオススメするのは以下の3つの点からです。
一つ目は、男女双方の視点から事案を掘り下げているところです。
男性、もしくは女性にとっても異性の考え方、感じ方を理解するのは難しいと思います。
そこで一つの事案を、男性側からの視点、女性側からの視点の2つの視点で書くことにより、お互いの行動の理由を探ることができます。
二つ目は、周囲からの見え方を書いていることです。
女性が強く拒絶できなかったとしても、周囲が適切に男性に指摘できれば大きな問題にはなりません。
しかし、実際には周囲からはただ仲良くしているように見えてしまうことも多々あります。
そのため職場のセクハラが放置される、という問題が生じます。
三つ目は、女性から「セクハラ」で訴えられた時の適切な対応が書かれている点です。
男性本人が気づかず、周囲がセクハラと考えて止めない場合、最終的に訴えられる可能性もあります。
女性が何を期待して訴えているのか、それがわかれば穏便に解決することもできます。
まとめ
このように、この本は男女の考え方や感じ方の違いから、日常生活で「セクハラ」に該当しそうなことを題材に解説しています。
女性の活躍が進み、以前までは女性がいなかった職場にも女性が増えてきています。
「セクハラ」を理解することは、女性の働きやすい環境を整えるだけではなく、男性の身を守ることにも繋がります。
また、「セクハラ」がある会社からは女性の離職者が増えると考えられます。
離職者があると、労働力の低下以外にも、他の人の採用のために経費がかかるなどもあります。
どのような観点から考えても、学んでおくと有益な本です。
ぜひご一読ください。