プラスチック容器の作り方

プラスチック容器の作り方は意外と知られていない

スーパーやコンビニ等で、食品を入れる容器として使われる「プラスチック容器」。食品だけでなく、化粧品・収納グッズ・シャンプーやリンスの詰替え用容器等、プラスチック容器は生活に密着しています。
しかし密着度があまりにも高いためか、意外とどうやって生産されているのかは、知られていません。そこで尼崎でプラスチック容器を製造している工場を例に、作り方について掘り下げてみました。

石油からプラスチックへ

プラスチックの原材料となるのは、石油になります。石油からいきなりプラスチックになるわけではなく、幾つかの行程を経て完成されるものです。
原料となる石油は蒸留や精製を行います。精製された石油は灯油や軽油になりますが、プラスチックの原料としては使われないもの。使用するのは、蒸留や精製によって生み出された「ナフサガソリン留分」です。「ナフサガソリン留分」に手を加えると、ナフサとガソリンに分けられます。プラスチックの原料となるのは、ナフサになるのです。ナフサに様々な材料や加工を施した上で、プラスチックの完成となります。

プラスチックの成形

プラスチックが完成したら、成形に入ります。成形には色んな方法がありますが、プラスチック容器なら圧縮成形か射出成形が用いられるでしょう。圧縮成形は専用の金型にプラスチックを流し込み、文字通り上下から圧を加えて形を作るものになります。射出成形は注射器のようなものを使い、金型の中に流し込んで作るほうほうです。射出成形では大型のプラスチックにも対応しております。
ボトルや灯油缶の場合は、中空成形が用いられています。チューブ状になったプラスチックを専用の金型に投入。上から空気を入れてふくらませる事により、形作るやり方になります。底の深いプラスチック容器を作るには、熱成形。プラスチックを平らにした後に、専用の機械で形作ることを指します。

他にもあるよいろいろな成形方法

プラスチックには他にも色々とやり方があります。プラスチックを平らにする「カレンダー成形」。
プラスチックのチューブを作り出す「押出成形」などです。