東京で賃貸経営、メリット、デメリットは

近年は老後2000万円問題や景気の先行き不透明感から、若い人の間で資産運尿への機運が高まっています。最もメジャーなのは株式や債券の投資で、書店に行けば多くの本が平積みになっており、毎週のように新しい本が並んでいます。ただ、株式というのは毎日どころか1秒ごとに価格が変わるもので、時には暴落もあります。これは性格によっては落ち着きません。そこで考えてみたいのが賃貸経営です。賃貸経営なら毎月の収入は一定ですから、日々の激しい値動きが苦手な人にも可能かも知れません。
まずは賃貸経営のメリットです。賃貸物件というのは2年など長期の契約ですので、いったん契約してしまえば、何年かは安定して収入が入ります。不動産を資産という観点で捉えると、仮に自分が死んでも家族に物件が残ります。特に団体信用生命保険に入っていれば、住宅ローンの残額が全て免除になります。残された家族は賃貸経営を継続することもできますし、物件を売却して現金化することも可能です。
日本ではなかなか想像しにくいことですが、仮にインフレが起こっても、現物資産として価値が変動する不動産を所有するメリットはあります。また、ローンを組んで経営する場合は、初期投資が少なくても事業を始められます。賃貸住宅を建てて、土地が非住宅用地ではなくなると、固定資産税が減額される効果もあります。

避けられない老朽化

一方、デメリットもあります。まずは分かりやすいところで空室のリスクがあります。これは次に紹介する老朽化とも関係ありますが、古くなったり、賃料設定が高かったりすると、空室ができやすくなります。当たり前ですが、空室になれば上記でメリットとして紹介した賃料は入ってきません。
経年劣化による老朽化は空室率を上げる可能性があるほか、補修にかかる費用も増加させます。株式や債券と異なり、資産そのものが減価する懸念があるということですね。もちろん、災害のリスクもあります。東京都内で賃貸経営をするなら、仮に金利が安い時期であっても、かなりの金額のローンを背負うことになります。メリットだけに目を向けず、デメリットもしっかりと勘案しなければならないでしょう。